鹿児島で暮らす人たちの「わくわく。」Film.3

キュッというシューズの摩擦音。
ダンダンとボールが弾む音。
ふと耳にして出会った頃を思い出す。
部活が終わると、
校門で待ち合わせて、
ぎこちなく手を繋いで帰ったね。
卒業後、
わたしは鹿児島の大学に、
あなたは予備校に通うために熊本に残ったことで
遠距離がはじまった。

知らない街、
はじめてのひとり暮らし。
寂しさは電話の回数にわかりやすく表れた。
シャイなあなたが送ってくれた手紙には、
わたしを安心させてくれる短い言葉が
丁寧に書かれていた。
大学合格の知らせまで頑張ってこれたのも、
その言葉たちのおかげだよ。

あなたが大学生になった最初の春、
初めて鹿児島へ会いに来てくれた日を忘れない。
待ち合わせはAMU広場。
駅の階段を降りてくる笑顔。
ぎこちなく繋いだ手が懐かしくて、
ちっとも変わらなくて、
ちょっとだけ泣いた。

待ち合わせは鹿児島中央駅。
4年目の遠距離も
変わらないふたりでいよう。


撮影場所:鹿児島市鴨池

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